僕を拾った彼女。




実際、両親が死んでから俺の噂は学校に周り、あることとないことが寄せ集められた話が飛び交っていた。


それでも共通するみんなが俺を見る目は、ただの「人殺し」。


理由はどうあれ、俺は殺人犯なのだ。


それによって、みんなは俺を避け始め、一部は俺に嫌がらせをしてくるようになった。


友達は、一人もいなくなった。


中学は、小学校からエスカレーター式で上がるから、俺の噂は一緒についてきた。


中学でも、はじめから友達はおらず、みんな怖がって俺を避けていた。


どこにいても、俺は一人。


居場所なんてなかった。