‥血の気が引いてくのが自分でも分かった。


全身の血の気は引いていくのに、心臓だけはバクバクと早まって止まらない。


‥どうしようどうしよう…どうしよう…




長い沈黙を先に破ったのはりゅうちゃんだった。


「…今のヤツ‥久野だよね?


…付き合ってるの‥?」



この言葉を言うのにどれだけ苦しかったんだろう‥


私が一番よく分かっているはずなのに‥ずっと自分のことばかり考えて隠してたツケがまわってきたんだ‥


「…ううん‥付き合ってるわけじゃない‥」


「…えっ…じゃあなんで…」







「‥ごめん‥りゅうちゃん…


私りゅうちゃんに想っててもらう資格なんて‥ないんだよ‥?」











‥もう全て打ち明けるしかない。



ここで話すのもなんだから、とりゅうちゃんの部屋に移動した。


ついさっきぶりのはずなのにまるで空気感が違くて、とても同じ場所だと思えなかった。



「‥えっと、それで、、

アイツとはなんであそこにいたの、?」



「…あのね‥


‥こんなこと言ったら絶対軽蔑されるし、

なんなら嫌われるかもしれないし、ずっと隠してて誰にも言えなかったんだけどね‥



‥でも‥りゅうちゃんはちゃんと自分の気持ち伝えてくれたのに私だけ隠すのも‥なんか違うと思うし…


…あの‥その‥














…久野くんとは付き合ってないけど‥完全に私の片思いだけど…





…身体の関係はある‥んだ…」