隣の家に住んでいるりゅうちゃんのところに行くのもできたけど、そんなことしてたらまた甘えちゃって成長できないのは自分が一番分かっていた。


当て場もなく繁華街を歩き回っていた。


まだお昼なのにさすが繁華街は人が多くて、栄えている。


みんな楽しそうにしているのに、なんで私は1人でこんなとこにいるんだろうって、自分できた場所なのに泣けてきた。


涙で前も見えなくて、その場にしゃがんでいると、

「ねえねえ〜お姉さん今暇でしょー?」

「えーてかなんで泣いてんの?俺らと楽しいことして遊ぼうよ〜」なんて、

‥古風なナンパを男の人2人がしてきた。

しかも正直全然かっこよくなかった‥

「‥いや大丈夫なんで‥ほっといてください‥」

「え〜っこんな可愛い子がいるのにほっとけなくなぁい?」

なんかもう‥早く帰ってほしい‥

「‥あのほんと大丈夫なんで‥やめてください‥」


すると何が気に入らなかったのか、片方の男にいきなり腕を掴まれて、

「おい!ちょっとこっちが下からきてるからって調子乗んなよ?」なんてドスの効いた声で言われた。


‥てかほんとに腕痛い‥

「あっちに面白い場所あるから行こうね〜」

なんて連れてかれそうになるけど、あっちはラブホ街だってことくらい私でも知ってる。

「‥あの‥ほんとにやめてください‥」

必死に出した声は半分鳴き声だった、、

「そんなビビんないでよ〜、こっちもやりにくいじゃんねぇ〜」

「‥やめ『俺の連れになんか用っすか?』

見上げると‥





久野くんだった‥。