代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉




久しぶりに戻った日本。



颯爽と歩く空港ロビー。
迎えに来てくれた姉とハグで再会を喜ぶ。



「ちょっと紗和〜!一皮剥けてんじゃな〜い?」



茶髪で巻き髪、バッチリメイクにサングラス、確かに普段なら着ないであろうデザインスプリングコートに赤いブーツという明らかに現地色に染まりまくった私。
スゥーッと深呼吸して。



「日本の空気〜!ただいま!」



何もかもが懐かしい。
結構住み慣れたところだったのに今じゃ、知ってるけどまた違う外国に来た気分。



そして日本に戻って来て何より驚いた事………



「えー!ベンツじゃん!」



姉の迎えの車が変わってる…!
かなりのドヤ顔で「思いきって買い替えちゃいました」って。
THE 女社長…!!お見事…!!



「びっくりするのはまだ早いわよ〜!」



「え?まだあるの?」



二年ぶりに戻った事務所。
びっくりし過ぎてしばらく開いた口が塞がらないほど。
あのオンボロだったプレハブ事務所が立派なビルに建て変わってる…!
中も設備整いまくりでスタッフの事を一番に考えた造りになってる。



「あ、紗和ちゃん!おかえりなさ〜い!」



馴染みのスタッフらに温かく迎え入れてもらう。
でも私はたった一人に向かって走り出すの。
正面から抱きしめ合って、本当はキスしたいくらい。



「レオ〜!会いたかったよ〜!」



ムキムキボディに抱きかかえられ頬を寄せ合う。