ホテルみたいに広すぎるシャワールーム。
出しっぱなしのシャワー。
濡れた壁についた手。
その上に重なる大きな手……後ろから抱き寄せられる。
背中やうなじに這う唇に吐息が漏れる。
湯気に包まれた体は徐々に逆上せてく。
耳を甘噛みされてよじらせたらまた見つめ合って……
欲にまみれた眼差しはなかなか私を解放してくれない。
何度目かのとろけるキス……
「お前……最高だな」
「え……?」
「その顔…エロい」
「逆上せてるだけです…!もうあがるから…!」
一緒に入ってたら本気で逆上せて倒れちゃうわよ。
すでにフラフラだし…!
ガウンに身を包み副社長を睨みつける。
「怒るなよ…」とまたバックハグ。
お前が俺をそうさせるんだ、と言われても……何も言い返せない。
ハグされながら目が合うともう唇奪われてる。
抵抗しても無駄なんだ……
無理に離れても副社長の気が済むまでは放してもらえないから。
「ヤダっ…!」
見上げる瞳。
密着する体……容赦なく迫られて。
顔を伏せて目を閉じた。
「腰……くだけちゃうから…もう無理」
「じゃあコレが最後だから」
「え…?」
顔を上げたらすぐに奪われる。
こんなにキス魔だとは思わなかった。
ちょっと……最後だからって一番激しいじゃない……ズルい。
そんなこんなで私………
副社長の甘い罠にまだまだハマりそうです……

