代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉





心地良い肌の温もり。



規則正しい寝息。



瞼を開ければ愛しい寝顔。



ずっと腕枕してくれてたの?
重たかったでしょ。
腕を元に戻したら胸板に目がいく。
その先の腹筋が脳裏に蘇り目線を逸らす。



肩まで布団をかぶせて部屋を見渡した。
ソファーにかけられていたパジャマを見つける。
そ~っとベットを出て拝借しようとしたら、寝返りをうった副社長に腕を握られて……



「ごめんなさい……起こしちゃった?」



背中が露わになってたから大人しくまた布団に入った。
寝ぼけ眼で私の髪を撫でる副社長。
見つめ合う幸せなひと時。



「どっか行っちゃダメ…」



「え?あ、ちょっと…!」



急に胸元に顔をうずめてきたから焦る。
だって何も身につけてないんだもん。
背中まで手を回し抱きつかれてスヤスヤとまた眠ってしまった。



これ………私、熟睡出来ません。
緊張しちゃうよ…!
完全に裸で抱き合ってます……ヤバ。
屈託のない寝顔でやってる事はハードだよ……



夜明け前にやっと眠りに落ちて次に目が覚めた時は外も明るくなっていた。
ヤバッ!と起き上がる。
隣にはうつ伏せで眠る副社長。
背筋も凄すぎて一瞬見惚れてしまうもハッと我に返る。



携帯で時間を確認したら良い時間帯だったからそっと背中にキスを落とした。
起きてくれるかな…?
背中から首筋……耳の後ろ………
耳たぶを甘噛みしたらやっと反応してくれる。