襟元の大きなリボンを外される。
ブラウスのボタンに手をかけながら再び重なる唇。
熱い視線が絡んだら………
「好きだよ……紗和、愛してる」
「私も……愛してる」
こんな顔……初めて見るかも。
まるで欲望が剥き出しだ……
妖艶な眼差しで私を翻弄する。
とろけるキスの後、柔らかい部分に触れて、唇を這わし、足を絡ませた。
漏れる吐息が欲情を駆り立てる。
激しくする。
少しくらいなら乱暴でいい。
今は狂おしいほどにあなたに抱かれたい。
あなたを感じていたい。
あなたと繋がっていたい。
荒い吐息が穏やかになるまで胸の中で抱きしめた。
うっすらとにじむ汗が愛しい。
髪を撫でて額にキスを。
私達はとうとう……一線を越えた。
越えてしまった。
それは自然な流れで且つ必然だった。
どんな形でも、私はあなたの手を取ったんだと思う。
私が必要としたんだと思う。
横に寝ながら見つめ合う。
頬に触れる手を重ね合わせる。
「もしかして…茶色い封筒って……」
「ないよ?ここまで来てもらう口実」
「やっぱり……」
「サプライズでした」
「もう…!」
胸を隠しながら体を起こしたら副社長の上に少し乗りかかった。
見降ろす顔に私の髪が触れて…顔も近い。
「あ……っ」
離れようとしても副社長の腕がそうはさせてくれない。
あっという間に回転して私が下になる。
一瞬でまたあの瞳に捕まっていて……
「そんな顔したら……2回目襲うぞコラ…」
スルスルっとシーツも取り上げられて露わになった体。
声が漏れるほど弄ばれて……指を絡ませ熱く悶えた。
その激しい愛で私を包んでほしい。
そのとろけるキスでいきたいの………

