代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉




「深山さん、お昼行く?」



「あ…すみません、議事録だけ仕上げてから行きます」



午前中から会議のオンパレード。
終了後2時間以内に議事録一斉送信するのが自分の中の譲れないルールだったりする。
別に皆がそうしてる訳じゃないけど一度そう決めたらやり通しちゃうよね。



仕事が早いって言われるのは単に嬉しい。
でもそのほとんどが自分の首を絞めてる。
無限ループの中から抜け出せないだけなのだ。



明日帰って来る副社長の為にも、中途半端な事だけはしたくない。
何の問題もなく引き継ぎ出来るよう全ては準備から始まる。
最初の準備、段取りが一番大事なの。



今日最後の来客対応を終えたタイミングで副社長から連絡が入る。
フロアを移動しながら電話に出た。



__深山、今から俺のデスクに行けるか?



少し慌てた口調だったから急ぎなんだと推測する。
小走りで副社長室へ入りデスク前に来た事を告げた。



__一番上の引き出し開けてみろ、家のスペアキーわかるか?



鍵のようなものはそれしかないからすぐにわかった。



__急で悪いんだけどそれ持って俺の家に取りに行って欲しいものがある。寝室のベット横にA3サイズの茶色い封筒があるんだ、日本に戻ったらすぐ必要になったからそれを明日にでも俺のデスクに置いててくれないか?



__えっと、一旦取りに行って明日持って来たらいいんですね?了解しました



__もう今日は終わりだろ?



__はい、無事に終了しました