めちゃくちゃ美味しいホットサンドを頂いた後もつい見上げてしまう部屋。
起きて一人だったらまた泣いてんじゃねぇかとか考えてしまう。
側に行きたいけどどうしたらいい?
こんなに近くに居るのに………
紗和………顔が見たい。
会いたいよ。
ちゃんと誤解を解きたい。
信じてほしい。
大好きなんだ………
あっ……!!
一瞬窓に見えた人影。
紗和だ…!
俺に気付いてカーテンを閉めた。
急いでインターホンを押す。
やっと聴けた声……か細く「はい…」って。
「紗和……会いたい、会って話がしたいんだ」
何も言わず鍵だけが開いた。
無言のOKサインが出た瞬間、俺は全力で走っていた。
エレベーターを降りて玄関の扉前。
ここまでの時間が果てしなく長かった。
戸惑いながら俺を迎え入れてくれた紗和を見た瞬間に抱きしめていた。
腕の中に居る紗和を全身で感じたよ。
最大級で愛しさが込み上げる。
泣き腫らした目……また溢れてる。
「会いたかった……」
もう紗和しか見えてないから。
紗和じゃないとダメなんだ。
離れないでくれ。
会えない時間……気が狂いそうだった。
空いた溝を埋め尽くすかのように唇を重ね合わせる。
何度も……何度も……まだ足りない。
紗和が足りない。
そんなの耐えられねぇんだ。
受け入れてくれた嬉しさが、触れられた喜びが爆発してる。
紗和…………紗和…………紗和…………
愛してる……………

