私を泣かせたらどうなるか……
しっかり胸に刻んだの?
あなたが想像出来ない闇に葬ってあげるから。
そう簡単には許さないんだから……
私を失う覚悟…出来てないくせに。



先に座らせて上に乗る。
深い口づけが更に私を大胆にさせて……止まらなくさせる。
見降ろす副社長は…なんて綺麗な顔立ちなんだろう。
大好きな……私を欲しそうな瞳。



パーカーを脱いだらキャミソールにホットパンツだけの姿に。
熱い視線を絡ませて止めどなく重ね合わせる。
背中から手が入りブラホックに触れてきた瞬間………



静かな空間で互いの吐息だけが鼓膜をかすめていたのに……



突然爽やかな音楽が鳴りバイブ音が響いてる。
ビクッとしてフリーズする2人。
テーブルの上に置いていた携帯が鳴っているのだ。



出ようとしたら副社長が離してくれない。
優しいキスで私の動きを止める。
鳴り続ける着信音。
そっと唇を離して緊急事態を告げる。



「ごめん…お姉ちゃんからだから出るね?」



「あ……うん」



立ち上がり携帯に出た。
お姉ちゃんからの電話はいつも仕事に関する事ばかりだから、もしかしたら緊急を要するのかも知れない。



「えっ!?今から…!?や、休みだけど…えっ!?もう近く!?あと10分で着くって!?」



慌てて追い出す準備に取り掛かる。
事態を把握した副社長もかなり動揺しつつ玄関へ。



「わかった〜気をつけてね〜」



電話を切ったらもう靴を履いている状態で……本当に緊急事態となってしまった。