ーーー放課後練習練習初日



リーダーとは、練習するグラウンドの場所が全然違った。



星那と別れて長距離の練習場所へと向かう。




私以外のみんなはもう来ていた。



「遅れてすみません」


初日だから許すと言われた。
怒られなくてほっと胸を撫で下ろす。


放課後練習は、クラス別で練習するらしい。


30分ペアで走って、残り30分は、個別練習。



まずは、西島くんに自己紹介しないと!!


「1年E組の宮本葉月です。この度は、長距離になりまして…、西島くんと一緒に練習することになりました。足遅いのでおおめに見て下さいっ!!」




すると、西島くんがぷっと吹き出した。




「なんでそんなに堅苦しいの?笑
E組なのも知ってるよ。同じクラスだし。
やっぱり、宮本さんはバカなんだ」




えぇえええ、私がバカって話してたの聞いてたの?


教室に響き渡る大きい声で話してたから、聞こえてるのが普通なんだけど、西島くんいつも無表情だし何考えてるか分からない。




「確かに、今の話し方はおかしかったけど緊張しちゃって…!
あと、バカじゃないから訂正してよね笑」




「緊張しなくていいよ。バカかどうかは、これからの練習で分かるから」




それはそれは、ちゃんとしておこう。



「俺は、西島 蒼(にしじま そう)。駅伝部に入ってる、とにかく走るのは好き。これからよろしく」


淡々と自己紹介した。

私と違って、テンパってないし落ち着いてて頭良さそうだなぁ。