絢香に向かって叫ぶ。


その瞬間、私は何かにぶつかった。


「……ったぁ」


尻もちをついて上を見上げるとそこに居たのは、


「ごめん、大丈夫か?」


た、たたた、高木くん……!?


私は急いで立ち上がってペコペコと頭を下げて後ろからついてきた絢香の後ろに隠れる。


「あれ、藤原じゃん」


藤原……?……絢香?のこと?


「おー、亮。久しぶり」


「最近すれ違うことすらなかったもんなー」


「そーねー」


……ええっ、絢香と高木くんって知り合いだったの……!?