レジャーに戻ってきても、2人はいなくて、代わりに海で楽しそうに遊んでた。

私の事なんてまるで忘れてるよう。

昇が来てくれたのは、ただ1人 私の帰りが遅いのに気づいたからなんだなって 今になってわかった。

「昇、お願い……廉にはさっきのこと、言わないで」

どうせ廉は私のことなんて気にもとめないだろうけど…嫌だよ。私が汚れた要らない女だなんて思われたら、本当に意味が無くなっちゃう

「は?言わなきゃだめだろ 彼女が襲われかけたんだから、いくら廉でも…」

「昇…!!!お願い 絶対に言わないで、お願い」

さすがに昇は、戸惑ったように顔を顰めて答えたけど 私はそれを遮って懇願した。

「………わかったよ。たしかにお前も今は気持ちが混乱してるもんな。」

襲われるのが本当に怖くて精神がやられそうなのを改めて知って…今はまともに離れそうにないんだよね。

昇は鋭いから 解ってくれて 何も言わないよ、と言ってくれた。