ーーガチャ バタン

「ただいまー」
いないけど。


とりあえずベットにダイブすると、
家についた安心感からか、急にお腹が
減ってきた。

「でも、動きたくなーい」

そこでふと、誠が昔言っていたことを思い出した。



『何かあったら遠慮しずに頼むんだぞ。
それが彼氏としての役目だからな!』



何かって今のこの状況も入るかね…

まぁいいや、電話しちゃえ!


ーープルルル プルルル プルル プッ

「あ、もしもし?」

「もしもし、どうした?」

「ごめんね、熱が出ちゃって…」


私は体温計を探しながら電話をした。


「はいはい、寂しいなら寂しいって言えばいいのに」

…え。

「ち、ちがっ…」

「でもごめんな、今日はどうしても抜けられない会議があるんだ」

誠はもう一度ごめんと言うと、
電話を切った。


誤解…してる…


ーーピピッ


私は電話をしながら測っていた体温計を手に取る。

「39,8度…」

はは…上がってる…


私は一人ベッドに潜ると、
ゆっくりと涙を流した。


こうなったのは。。。。









自分のせいか…


そのまま私は眠った。