ここは、謝ったほうがいいよね…
私は大きく息を吸い込んで、意を決した。


「ご、ごめんなさい!」

「え?」

「お腹が痛いっていうのは、
う、うそなの…」


誠は目を見開いて驚いていた。


そりゃそうだよね、

「ホントにごめんなさい!」


私はこれでもかというほど頭を下げた。

「顔を上げて、夢愛」

恐る恐る顔を上げると、
そこにはニコニコの誠がいた。

え?

「怒ってないの?」

「別に怒ってないよ。
ただちょっと心配したけどね笑」



誠…どれだけ優しいの…


「元はと言えば寂しくさせた俺が悪いんだし
それによく考えたら仕事だって家でできるしな」

「ま、まごどー!泣」

「はいはい、よしよし」

「ホントにごめんね?」

「いいよ。けど、
ホントに心配したんだから、これからは
寂しい時は寂しいって言ってくれれば、
いつでも帰ってくるよ。だからもう仮病なんて使うなよ。」

「うん、うん!ありがとう!泣」


そうして、私たちの今日は一件落着。


なのだが……