出会いは15歳の8月1日の夏期講習でした。
私は先生の初めての生徒でした。とても印象深い授業だったのでよく覚えています。衝撃的な出会いと忘れられない日でした。
だって、まともな授業じゃないんですもん。
前に座る男子とゲームの話をしたり、ふざけたりしてて。
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「おい、先生この前ゲームでガチャ引いてよ!」と男の子
「ほぉ、何が出たんだ、どうせダメだったんだろー」と先生
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「先生先生!この前さ学校でさー!!」って私
「お前はバカか笑ごめんバカやった笑」って先生
「違いますーー!私は天才なんですー」ってやり取りをしてた。
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ここは本当に塾なのかって思うほど賑やかな夏が続きました。 あの夏休みから暫く先生のバイトの日と合わず会えない日が数ヶ月続いた。けど、たまたまあったら話して笑って楽しかった。
その時はねまだお兄さんって意識の方が強かったかな。
話を聞いてくれる、憧れるお兄さんって感じでした。
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高校合格して高校1年生
塾の曜日を変えた私。そしたら先生が同じ曜日で数学教えてた。凄く嬉しかった!久しぶりに話せる楽しみが出来た。
人の名前覚えることが嫌いな先生、名前覚えてくれてるかなと思って聞いたらね……。覚えててくれたんです。どうして覚えてたのって聞いたら、
「面白い奴だし、最初の生徒だから覚えてた」
って言ってくれました。うれしいの極みでした。
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この頃はまだね自分の気持ちに気づけてかったんだろうな。
この、淡い「好き」って言う感情にも。