夜行バスの薄汚い窓から 見えた東京タワー。 東京は、眠らない。 寝惚けまなこで見た都会。 それはそれは 美しい幻想のように見えた。 ────4月28日。 高校を卒業したばかりの俺は、大学に進むわけでもなく、就職するわけでもなく ただ、新しいところで 新しいバンドを1から組み 『音楽界に激震を走らせたい』 なんて、中学生でも考えないような ダサい目標を掲げて バンドをメジャーデビューまで持って行こうと企んでいた。