「あ、あのっ!」
廊下に少し響く私の声。無言で振り返るさっきの男の子。たしか、葉月?と先生は呼んでいたが・・・。
そのまま黙って、私を見つめる。
「勘違いしてました。同じ入学生かと思って、だってその胸元の花飾り・・・」
「ったく、・・・んだよ、これ」
そう言って彼は花飾りを外し、私に近づいてきた。
「俺はお前より1年先輩だっての、、、入学おめでとひかるちゃん」
少し私の頭が重くなった。なぜなら、彼の手が頭の上に乗ってきたから。花飾りを手に握り、そのまま頭に置いてきたのだ。
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