先生も賛同し、洸太郎は私の腕をつかんだまま、教室を出ていく。
「ちょっと、洸太郎。私そんなに重傷じゃないよ?唾でもつけときゃ、治るってやつだよ」
私の指からは血はそんなに出ていなく、液体も害のないものであるため、大丈夫だった。それでも、洸太郎は黙って、わたしの話も聞くことなく保健室へと足早に足を運ぶ。
――「先生、いないみたいだな。ここ座って」
「う、うん」
保健室につくと、先生はちょうど不在だった。洸太郎はクスリ箱を見つけ、消毒液と絆創膏を取り出す。
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