「あっ」


私は一声上げ、口があく。次の瞬間・・・


――パリンッ


ビーカーの破片が地面に飛び散った。それ一緒に中に入っていた液体も飛び散る。


私は「ごめん」と言って、床に飛び散ったガラスの破片を拾おうとした。


「おい、ばか!」

「痛っ!」

「ひかる!」


破片を少し拾うと、ガラスが指に刺さり、そこから少し赤い血が出てくる。それを見た洸太郎がすぐさま私の手を掴んで、ガラスから遠ざけた。

先生も「大丈夫ですか?!」と慌てて、駆け寄る。


「俺、保健室連れていきます」

「そうしたほうがいいですね」