「では、班ごとに実験を始めたら、配ったプリントにに結果や考察を書いてくださいね。十分注意して行ってください」
先生がそう言うと、みんな用意したビーカーなどを使い実験を始める。私は凛ちゃんとは班が離れたものの、洸太郎と一緒の班になった。
「ひかる、危ないからあんまり触るなよ」
「そういうわけにはいかないよ、協力して実験しないとね」
「お前がやると、仕事増えそうで怖いんだよ」
「そんなことないって、これを混ぜればいいんでしょ?」
私は液体の入ったビーカーを手に持って、試験管の液体を混ぜようとする。すると、私の手から、スルリとビーカーが抜ける。


