「ってか、ひかる、顔赤くして帰ってきたけど、そのはづき先輩となんかあったの？まさか、お前も惚れちゃったりして～」
隣で「いや、まさかな」と言って洸太郎が目線をそらす。
――ｷﾞｸﾘ
図星すぎて私は何も言えない。何も言えず、下を向く私。
「さすがに否定くらいしろよ～･･･っては？待って、ひかるもしかして」
「え？ひかるちゃん、もしかして･･･」
「いや、告白なんてしてないよ？」
「告白？！は？！俺、そんなことまで聞いてねえよ、ってか告白したの？」
「え、いや、えっと、してないって言ったら嘘になるけど、でもそれは思わず出た言葉というか、勢いで言ってて」
しゃべれば、しゃべるほどぼろが出てくるというか、私はどうやら嘘が苦手らしい。困ったものである。
