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「おい、ひかる!さっきのなんだよ」

入学式も無事参加でき、終わった後は教室に戻り昼休みになった。午後からは小テストのようなものがあるらしい。

そんな中、私が机に突っ伏していると、聞き慣れた声が頭上からした。


「洸太郎が悪いんだよ~私を置いて先行くから」

「なんで俺のせいになるんだよ。ひかるがいつもみたく寝坊してるからだろう」


隣に座った、短すぎない黒髪に、パッチリ二重のさわやか少年は、幼馴染みの泉洸太郎(いずみ こうたろう)。

私が迷っていたとき、メッセージを送ったのにもかかわらず「バカか」とだけ返事してきた男だ。