バカへの好きって気持ちが分かって
私はこれはずっと片思いになるんだなって思ってた。
人気者のバカ明なら
もっと綺麗な人を彼女に出来ると思ったから。
私なんか、口が悪いし
自分が思ってる事と真逆な事言うし
見た目に自信があっても性格には自信が無かった。
だから、今
この暑い夏休みで海に来て
ナンパされて
"特別な人"
なんて言われて
驚かないわけがないもん。
少し顔を赤く染めながらも真剣な目で私を見る明。
改めて見ると綺麗な瞳。
こんな目で見られたらアウトだね…。
「美希ちゃん…いや、
美希、毒舌なとこも意外に優しい所も
全ての美希が好き。
俺と付き合ってくれませんか?」
はぁ…。
この言葉を今私にも向けてくれてると思うと
凄く嬉しくてつい頬が緩む。
「私も…明が好き」


