晴空の言葉通り

2人の話し声を聞いてると

確かに微妙に違うわね。


そんな事考えてるうちに

私はバカ明の事を気にしていた。

バカ明が女子に囲まれて笑顔で話してたら

なんか、嫌な気持ちになって

私の方に話しかけてきたら……


……

まさか…

私…



バカ明の事好きに…なって…る？


まさか…

無い無い！！

あんな奴に限って……

好きだなんて……ね



もう一度バカ明がポンコツと話してる姿を

チラ見したら丁度バカ明と目が合ってしまった。

あー…

やってしまった。

なんで目が合うのよバカ！

なんて口に出さずに思ってたら

バカ明がこっちに来た。


「美〜希ちゃん！」


「その呼び方やめてきもい」


「目が合ったから

何か俺の事でも考えてた？」


この男の変なとこで

勘が働くのどうにかして欲しいんだけど。


「別に？

目が合うぐらい誰にでもあるでしょ

あんたみたいなバカ考える程

脳みそ空っぽじゃないのよ」


そっぽ向きながら目を合わせないようにする。