「晴空…悪かった」


「…え」


俺の謝罪に目を見開く晴空。


「バイト先で水島と会って話は全部聞いた」


「聞いた…?」


まだ状況が掴めていない晴空の近くに行き

涙を拭きなから話を進める。


「昨日の夜、俺コンビニに飲み物買いに行って

その帰りにファミレスで晴空が水島と一緒に

居るとこを見たんだ。

それで俺は嫉妬してた。

なんで水島と2人で飯なんか食ってんだって

なんでよりによって水島なんだよって腹が立った」


やっと理解出来たのかまた涙を流す晴空。


「っ…ごめん…なさい、私…お礼をしたくて…っ」


「うん…分かってる。

この腕のお礼だろ?」


包帯が巻かれた晴空の腕を優しく触れる。


「…うんっ…ごめんなさい…ごめんなさっ…」


謝り続ける晴空を俺は抱き締めた。


「晴空が謝る事じゃねぇよ、俺が悪かった。

目を真っ赤にさせてまでに泣かせて

最低だよな俺」


俺の言葉に何回も横に顔を降る。

怒ってもいいのに

勝手に避けて勝手に誤解した俺を

怒ってもいいのに、本当優しい奴だな。