俺の彼女に手出すんじゃねぇよ(番外編)

【蒼空 side】


はぁ…イラつく。


「いらっしゃいませ…チッ」


「今日は宮本か、つか客に対して舌打ちやめろよ」


俺を今イラつかせてる原因の1人。

水島。

相変わらずの笑みに余計腹立つ。




俺は昨日コンビニで飲み物を買おうとした

その帰り道、こいつと晴空が一緒に

ファミレスで飯を食ってるのを見た。

こいつの前で楽しそうに笑ってる晴空と

一緒に飯を食ってる相手が水島だと言う事と

今朝から晴空に対しての冷たい対応をした自分への

怒りで朝からずっとイライラしてる。

なんでこいつなんだよ。

よりによってなんで告白されたやつなんだよ。


「なぁ、宮本」


「あぁ?」


注文を取り終えに戻った俺に話しかける水島。


「木村と何かあったの?

やつれてる感じあったし、目は真っ赤だし

泣かせたの?」


泣かせた…

泣いたのか…晴空。

晴空が泣いたと聞いて罪悪感が湧き上がる。

別に泣かせるつもりは無かったけど

多分俺が晴空に対して冷たくしたのが

初めてだったってのもあるからだろう。

でもこんなにイラついても

俺は晴空と別れようなんて思わない。

この世界で1番晴空が好きだから。