俺の彼女に手出すんじゃねぇよ(番外編)

自信満々に言う明くん。

いつも小さい時から見てきたからこそ

分かるのかな。

私は明くんの言葉に少しだけホッとしたけど

でも理由が分からないんじゃ意味が無い。

私も蒼空くんが大好きだからこそ

少し反応や態度が違っただけで分かる。

好きだからこそ…気になる。



1日の最後の授業が終わって

私は法学部へと向かった。

蒼空くんが居てくれてる事を願って…。

蒼空くん…どこ

法学部の方へと来たけど

全く蒼空くんの姿が見えない。


「あ、あの…」


私は法学部の人であろう男2人に聞いてみた。


「宮本蒼空くんってどこに居るか分かりますか?」


「宮本?宮本ならもう帰ったけど?」


右に居た男の子が言った。

そんな…

そういえば今日蒼空くんバイトなんだっけ…。

じゃあ21時まで会えないの?

どうしよう、このまま別れるって事になったら…

明くんは無いって言ってたけど

やっぱり不安だよ…。


私は1人で重い足取りをゆっくりと歩きながら自分の家へと向かう。


「木村?」