「おはよう、蒼空くんー」


「ん」



……ん?

ん…だけで終わった。

いつもならおはようを返してくれるのに

どうしたのかな?


「蒼空くん…何かあった?」


「別に」


絶対何かあるでしょ!

だって不機嫌なオーラがガンガンに漂ってるもん。

でもここでズカズカ聞くと

うざいって思われちゃうから辞めとくけど。


思ったら…

蒼空くんが私の前でこんな態度取るのって

初めてだよ…ね…

もしかして、私に何か原因が!?

聞かないって思ったけど

やっぱりいつもの蒼空くんと違うから

気になる。


「蒼空くん…あ「先行ってる」」


え…

そう言って蒼空くんは先に学校へと向かった。

これ私完全に避けられてる…?

どうしよう…

何も思い当たる所が分からないから

蒼空くんが何で私を避けているのか

何で不機嫌なのか

分からないよ。

こんな事ですぐに泣いちゃいそうになる。

ダメだよ、泣くなんて…

みっともないじゃないん…っ…



蒼空くん…どうして…