俺の彼女に手出すんじゃねぇよ(番外編)

「どれが2組のやつ?」


「え?」


そう言いながら私が持ってるノートに

書いてある名前を確認し始めたバカ明。


「2組のは俺が持っていくよ」


そんな気遣いに流石モテる男は違うわね。

と関心してしまった。


「そ、そんな事当たり前でしょ!

真ん中のプリントとノートが重なって

上半分が2組のよ」


さり気ないこの気遣いにちょっと

動揺したけどすぐに気持ちを落ち着かせた。

なんで、こんな男に動揺なんかしちゃってんのよ!


「おけ」


そう言ってバカ明は自分のクラス分を持った。


「それにしても

自分で持ってくればいいものの

まさか、美希ちゃんに気があったりしてね?」


笑いながら冗談を言うバカ明。

本当、バカ

バカ過ぎる

動揺した私がバカみたいだわ本当。

冗談を言ったバカ明の脚を蹴った。


「いっっった!!!」


「冗談でもやめて、気持ち悪い」


私はそう言って早歩きで歩く。


「はやっ!

ごめんって!そう怒んなって」


私を慰めようとしても無駄ね。

この私をからかうなんていい度胸だわ本当に