私の勘違いで別れる所だったけど
逆にもっと好きになれた瞬間だった。
私と明は教室に戻る途中
廊下で晴空と宮本がいた。
「仲直り出来た…の?」
未だに心配そうな顔の晴空。
私が頷くとすぐに喜んで
抱きついてきた。
「本当、人騒がせだな猿」
相変わらず容赦ないわねこいつは。
「別にあんたに迷惑かけてないから
いいでしょーが!」
「…心配した」
私が反論するとそっぽ向きながら
なんか気持ち悪い事言ったけど
少しだけ嬉しかった。
「何、気持ち悪っ」
「前言撤回
お前ら別れても知らね」
これからも私は
ひねくれたこの性格にも好きだと言ってくれる
明の事が嫉妬する程大好き。


