『多分、蒼空も晴空ちゃんの事

気になってるかもね』


多分電話の裏ではニヤニヤしてるであろう

口調に気持ち悪さを感じたけど

まぁそこは置いといて


「ふーん、 まぁ確かにポンコツが

晴空のために出場してくれた事には

見直したわ」


『へー、美希ちゃんでも人の事認めたりするんだ』


こいつ……


「明日、殴らせて?」


『ごめんごめん

殴るのは勘弁して』


笑いながら謝ってくるバカ。

私達はこうやって月1、2回ぐらいで電話していた。



「神奈崎、ちょっと手伝って欲しい事が

あるんだが、いいか?」


昼休みに数学の霧島に呼び出された。


この男嫌い。

テストで赤点1人でも出たら

すぐに補習やら課題を出してくる。

反論する理由が無いから

面倒くさいけど霧島の後をついて行った。