ガラス越しの景色を見る私の隣に座ってきた明。


「なんで、わざわざ隣に来るのっ……」


あの海の帰りの時みたいにまたいきなり抱き締めてきた。


「…明?」


私に高い所平気なのか聞いてから無言になってた明。


「美希」


身体を離して真剣な顔で見つめてくる。

綺麗な瞳に目がつい奪われ、逸らせない


「俺だけを見て

俺だけの事を考えて」


ドキッ

そんな事をいきなり言う明に顔が赤くなる。

赤くなる私の顔を見て


「可愛い」


と言って近付いてくる彼の美しい顔。


「……っ…」


彼との初めてのキス。

優しくて

甘くて

鼓動はまだ鳴り止まなくて

明と付き合ってから沢山ドキドキさせられてる。

そんな事言われなくたって

私の頭の中は明の事だけよ…。