「何これ」


「上着」


いやそれは見れば分かる。

そこまで幼稚の頭じゃない。


「なんで渡したの?」


明に問いかけたらちょっと頬を赤くした。


「脚の露出を少しでも減らすため」


あ…

そういう事ね。

私は普段ガウチョパンツやジーパンや

短パンを着てるんだけど

たまにはいいかなと思って

ちょっと短めのスカートを着てきた。

流石にダメだったか。

私は明の上着を腰に巻いた。

何気良いアクセントかも。

なんて呑気な事を考えた。


「ほら、行こ」


私に手を差し出してきた明。

多分これは手を繋ごうって意味ね。

明の手を取り歩き出す。