何にも出来ない手も差し伸べてあげられない自分が嫌で、悔しくてしょうがなかった。
そんなある日私は行動を起こした。
「あの、ちょっといいですか」
「なに」
「あの黒井くん…あの日絵里に告ったのはあなたですよね。どうしてそんな風に大好きな人がいじめられても平気でしてられるの…」
「ふっ…あんた笑えるね。どーせそんなことだと思った…じゃあ君はどうして?友達でしょ?」
「え…」
私は何にも言い返せなかった。どんな時でもそばにいて味方になってくれたのは絵里だった。そんな子を私は今クラスの子達とハブいて見て見ぬふりをしているのは私だった。
「それに別にそこまで大事じゃないし」
「…それはどうゆうことですか」
「俺が言ったら俺も言われ出すしそれに俺のせいでこうなってるならもっと悪化するでしょ」
「なんでそんな無責任なこと言うの!」
「は?それどっちだよ。ちゃんと考えてないくせに人のことばっか言って1番ずるいのはあんたでしょ、人のせいにばっかすんなよ、だるいわ」
黒井くんはそう言い捨てて戻って行った。
悔しい。辛い。それは黒井くんが言うことが正論で何にもできない私が許せなかったから。何にも言い返せない私が憎くてしょうがなかった。
「おーい」
「ああ…ごめん」
「おい美紗大丈夫か、ずっと今日上の空だろ」
「拓斗…私どうしたらいいのかな」
「どうしたんだよ」
自分のしていることを知られるのが怖くて今までは言えなかったことを勇気を出し全て打ち明けた。
「あの気が強い松本がね…さすがにびっくりだわ」
「1番ずるいのは私なんだよね…」
「松本は美紗を待ってるんだろうなきっと」
「え?」
「なぁ美紗、思ってることはちゃんと言わないと伝わらないんだぞ?こうやって裏で気にかけてるってだけじゃ何にも伝わらない。じぶんの味方がいないのと1人でもいるのじゃ気持ちの持ちようが違うと思うな俺は」
拓斗は優しい笑顔をしていた。
「お前が後悔しないようにしたいようにすることが俺は1番だと思う。お前はみんなが思うよりずっと強い。俺はお前のそんなとこを好きになったんだよ」
と拓斗は私の頭を撫でた。
「拓斗…ありがとう。私頑張ってみようと思う…」
「おう!まぁもしもの時は俺がいるから頼れよ!」
「うん!!!拓斗だいっすき!!!」
「急だな〜」
私はその日大きな決心をした。
「おはよ!」「ねぇ昨日のドラマ見た?!」「今日寝れなかった…」「彼氏ウザイんだけど!」
クラスメイトの声が飛び交う中、相変わらず絵里はいじめを受けていた。
「おい、あのぞうきん舐めろよ。」
くすくす笑う声が聞こえる。
「そんなん舐めるわけないでしょ」
「まじ生意気すぎんだよお前、ほんと立場そろそろ分かれば?」
絵里はその子達を睨んでいた
(よし。行こう)
「絵里おはよう!!!」
絵里は目を丸くしてびっくりしていた。
話しかけたのは2週間ぶりくらいだった。
ずっと苦しかった。1番辛かったのは絵里だったのにそれを私は見て見ぬ振りをした。今度はちゃんと向き合いたい。もう逃げたくなかった。
「は?またあんた?分かんない?こいつの味方したらどうなるか。ってこれ前言ったよね。ほんと馬鹿なの」
「馬鹿です。大好きな親友がいじめられてるのに知らん顔する自分が馬鹿すぎてほんっと嫌になります。でもここで行動起こさなかったらあなた達みたいな人達のせいでもっと馬鹿になると思ったから来ました。」
人付き合いが苦手で友達づきあいでも奥手だった自分が行動を起こすのは初めてのことだった。だから声が震えた。
「あんた今私達を馬鹿にしたの?へーそんな度胸あんだね!おもしろそ、こいつよりもいい反応見れそうじゃん?」
「やめて!!!!!!!」
大声をあげたのは絵里だった。
「どうして!!私でしょあんた達が恨んでるのは!!どうして美紗なの!!美紗だってなんなの!私の事なんてほっといてよ!!こないだまで知らんふりしてたのにいきなりなんなの!ほっといて!!」
私は悲しかった。ほんとは、本心はそんなこと思ってないことが分かったから。それなのに辛そうな顔で私を犠牲にさせないようにしてるのが分かったから。
そんなある日私は行動を起こした。
「あの、ちょっといいですか」
「なに」
「あの黒井くん…あの日絵里に告ったのはあなたですよね。どうしてそんな風に大好きな人がいじめられても平気でしてられるの…」
「ふっ…あんた笑えるね。どーせそんなことだと思った…じゃあ君はどうして?友達でしょ?」
「え…」
私は何にも言い返せなかった。どんな時でもそばにいて味方になってくれたのは絵里だった。そんな子を私は今クラスの子達とハブいて見て見ぬふりをしているのは私だった。
「それに別にそこまで大事じゃないし」
「…それはどうゆうことですか」
「俺が言ったら俺も言われ出すしそれに俺のせいでこうなってるならもっと悪化するでしょ」
「なんでそんな無責任なこと言うの!」
「は?それどっちだよ。ちゃんと考えてないくせに人のことばっか言って1番ずるいのはあんたでしょ、人のせいにばっかすんなよ、だるいわ」
黒井くんはそう言い捨てて戻って行った。
悔しい。辛い。それは黒井くんが言うことが正論で何にもできない私が許せなかったから。何にも言い返せない私が憎くてしょうがなかった。
「おーい」
「ああ…ごめん」
「おい美紗大丈夫か、ずっと今日上の空だろ」
「拓斗…私どうしたらいいのかな」
「どうしたんだよ」
自分のしていることを知られるのが怖くて今までは言えなかったことを勇気を出し全て打ち明けた。
「あの気が強い松本がね…さすがにびっくりだわ」
「1番ずるいのは私なんだよね…」
「松本は美紗を待ってるんだろうなきっと」
「え?」
「なぁ美紗、思ってることはちゃんと言わないと伝わらないんだぞ?こうやって裏で気にかけてるってだけじゃ何にも伝わらない。じぶんの味方がいないのと1人でもいるのじゃ気持ちの持ちようが違うと思うな俺は」
拓斗は優しい笑顔をしていた。
「お前が後悔しないようにしたいようにすることが俺は1番だと思う。お前はみんなが思うよりずっと強い。俺はお前のそんなとこを好きになったんだよ」
と拓斗は私の頭を撫でた。
「拓斗…ありがとう。私頑張ってみようと思う…」
「おう!まぁもしもの時は俺がいるから頼れよ!」
「うん!!!拓斗だいっすき!!!」
「急だな〜」
私はその日大きな決心をした。
「おはよ!」「ねぇ昨日のドラマ見た?!」「今日寝れなかった…」「彼氏ウザイんだけど!」
クラスメイトの声が飛び交う中、相変わらず絵里はいじめを受けていた。
「おい、あのぞうきん舐めろよ。」
くすくす笑う声が聞こえる。
「そんなん舐めるわけないでしょ」
「まじ生意気すぎんだよお前、ほんと立場そろそろ分かれば?」
絵里はその子達を睨んでいた
(よし。行こう)
「絵里おはよう!!!」
絵里は目を丸くしてびっくりしていた。
話しかけたのは2週間ぶりくらいだった。
ずっと苦しかった。1番辛かったのは絵里だったのにそれを私は見て見ぬ振りをした。今度はちゃんと向き合いたい。もう逃げたくなかった。
「は?またあんた?分かんない?こいつの味方したらどうなるか。ってこれ前言ったよね。ほんと馬鹿なの」
「馬鹿です。大好きな親友がいじめられてるのに知らん顔する自分が馬鹿すぎてほんっと嫌になります。でもここで行動起こさなかったらあなた達みたいな人達のせいでもっと馬鹿になると思ったから来ました。」
人付き合いが苦手で友達づきあいでも奥手だった自分が行動を起こすのは初めてのことだった。だから声が震えた。
「あんた今私達を馬鹿にしたの?へーそんな度胸あんだね!おもしろそ、こいつよりもいい反応見れそうじゃん?」
「やめて!!!!!!!」
大声をあげたのは絵里だった。
「どうして!!私でしょあんた達が恨んでるのは!!どうして美紗なの!!美紗だってなんなの!私の事なんてほっといてよ!!こないだまで知らんふりしてたのにいきなりなんなの!ほっといて!!」
私は悲しかった。ほんとは、本心はそんなこと思ってないことが分かったから。それなのに辛そうな顔で私を犠牲にさせないようにしてるのが分かったから。
