「分からん!何言ってんの!?」ばっか。
結局、6点中0点だった。
「はぁ、最悪だよ、、ねぇーー日鈴!!教えて!」
「いや、そう言われても、、、」
と戸惑う日鈴を見て、いつものように明利が
「バーカお前が解けないのが悪いんだろ〜」
といじってくる。
それがいつも。いつものこのやり取りが、1番楽しかった。
もう、俊介に振られたことなんて忘れていた。
その時、明利の笑顔が、やけにカッコ良く見えた。
なにか、恋の予感のようなものがした気がした。



塾から出ると、また、いつものようにコンビニに行って、バニラアイスを日鈴と食べる。
いつもは、他愛のない話をして、帰っていた。
だけど、今日は違った。
明利の笑顔がやけにカッコ良く見えたことを、話して、どうにも表せないこの感情を頑張って日鈴伝えた。
「それ、あきとしのこと、好きになったんだよ!」もう、明利は。友達じゃない。
恋人になったんだ。
でも気づく。明利はイケメンで、モテる。
これ以上の関係を持ってはいけないとおもう。