ぼくもかわをみてみた。

 ただ、みぎからひだりへみずがながれてるだけのかわ。
なにもおもしろくない。

 『…何年生?こんな遅くまで学校?大変だね。』
おじさんがはなしかけた。

 「…3ねん。べつに…たいへんじゃない…です。」

ほくはこたえた。

 『そうか…。おじさんにも息子がいてね、そんなときもあったなって思ってね…。』
 『そのころはやんちゃで、追いかけていくのがやっとだったけどね…。』

 そういったおじさんは、わらっていた。
でも、ぼくにはわらってるようにみえなかった。
それに、ぼくにはどうでもいいはなしだった。