春、満開の桜が舞う中で、僕は一歩新たな学校生活へと足を踏み出した。

(別に…この高校に行きたいと、そこまで思ってる訳じゃないんだけどね。)

―『…新入生の皆さんこの度は、ご入学おめでとうございます。』―

高校の校長が長い挨拶を話しはじめ、新入生は勿論、在校生までもが、あくびを噛み殺している中。
僕は、そんな割とどうでもいい事を考えていた。