凪は僕のどこがいいんだろう

たまに不安になる

好きで付き合ってると思ってるのは、もしかしたら僕だけなのかもしれないって。






ーその夜、

僕は日課である凪に電話をかける。

と言ってもこれも、僕の一方的な決まりであって、
凪はきっとどっちでもいいんだろうと思う。


壁に寄り掛かるようにして、ベッドに腰掛けた

プルルプルル……

すぐには出ない凪。

これもいつものことなんだ。

だから、一方通行なコール音は僕の心を写し出す鏡みたいで、淋しくなることも少なくない

あと一回で留守電に切り替わるとき、やっと出てくれた

「もしもし」
「もしもし、凪、今日買い物楽しかった?」
「超楽しかったけど、なに?」
「いや、、、たまには凪と出掛けたいなーって思って」