僕は凪に近付いた。

ちゃんと理由を聞かなきゃ。

「あの、凪、、なんで嫌いなの?」
「、、、樹、臭いよ。」
「えっ?」

しかめっ面で三歩ほど、後退りした凪は鼻をつまんだ

く、臭い?

えっ?僕臭いの?

だから、嫌いなの?

「真夏に走るとかバカでしょ。臭いに決まってんじゃん。何やってんの?」

凪から出てきたのは、僕の想像とは違ってて、
ホッとしたのと同時に、吹き出してしまった

「何、笑ってんの?意味わかんない。」
「あのさー、凪?」
「なに?」
「僕は凪が大好きだよ」
「は?話噛み合ってないけど。」
「いーの。凪、大好きだー!!」
「ちょっと!抱きつくなっ。臭い!離れろー!」

僕の胸をグイグイ押しやる凪がまた可愛くてたまらない