私の専属王子は金髪君



それから凛と同じ病院へ運ばれ
検査の結果、右足の骨折と
肋骨のヒビという診断だった。


包帯をぐるぐるに巻かれ、
ベットから動くなと言われたけど
そんな事できるはずもなく、
沙希が琉伊を病院に呼んでいたから
琉伊に手伝ってもらって
手術室へと向かった。



「琉伊…、俺、凛の事守れなかった…。」


「何言ってんだよ。
お前は何も悪くない。
悪いのは突っ込んできた車だ。
それに、凛は大丈夫だ。
アイツは…、絶対に死なない。」



琉伊はそう言ってくれたけど、
俺は自分を責める事しか出来ないまま
手術室の前へと着いた。


そこには見慣れた
凛のお母さんとお父さん、
そして俺の両親が座っていた。