季節は変わり、 秋になり始めた頃から 俺と凛と沙希は同じ塾に通い始めた。 琉伊はスポーツ推薦で 私立校への進学が決まっていたから 沙希は同じ高校へ入るために。 そして俺たちは 通学に1時間はかかるけど 天文部のあるこの高校に入るために。 それなりに偏差値は高かったけど、 星が好きな俺たちは この高校へ入学する為に 受験勉強に励んでいた。 毎日毎日 机と向き合っていたせいで 時間はあっという間に過ぎて行き 雪が降る季節までに移り替わったある日の事。 それは本当に突然だった。