私の専属王子は金髪君

ちょうど上映時間が近づいていて
照明が落ち始めた時だった、
そんな事を言われたのは。


暗くなっていく視界のなかで
妖艶に笑う玲央を直視出来ないし、
いくら暗いからと言っても
こんな場所で私からキスなんて
絶対に無理だから
やっぱり私は
玲央に甘える選択肢しかなかった。





そんなモヤモヤもした気持ちのまま
映画が始まって
集中できるか心配だったけど、
そんな心配はすぐに飛んで行った。


映画の内容は
主人公の女の子がひょんなことから
ずっと片想いしていた男の子の
彼女になるという物語。


でも、2人は元から両想いで
お互い好きだけど
ウソの関係から始まった恋に
一歩踏み出せないでいる
見ていてじれったいものだった。


でも、最後は素直に
気持ちを伝えあって
無事に本当の恋人同士になるという
ハッピーエンド。