え…。


「え…」


蒼空くんの思いがけない言葉に私の心の声と

長谷川さんの声が重なった。


「最初はドジでバカでチビのくせに

人に気を使って本当バカじゃねぇのとか思ったけど

段々こいつを見てるうちに晴空が笑ってる所や

晴空が居るとなぜか自分のコントロールが

効かなくてつい笑えたりして明や水島にも嫉妬して

なんでこんなチビにって思ったけど俺は

晴空が好きって分かったから。

晴空が笑ってくれるなら俺は何だってやる。

水島と同じ気持ちだよ」


「うわっ、バレてたのかよ…」


「俺に嫉妬?まじか」


「やるじゃん、宮本」


蒼空くんの言葉に反応する

倉庫の入口にいつの間にか居た

美希と明くんと水島くん。


「なんなのよ…皆してバッカじゃない…」


そう言って長谷川さん達は逃げようとしたけど

美希に止められた。


「あんたら、ここで終わろうなんて思ってないわよね?

今まで散々晴空を傷付けてきたんだから

1発殴らせなさい」


と言って本当に1人ずつにビンタをした。

美希は2発目もしようとしたけどそれ以上はやばいと

思ったのか明くんと水島くんが止めた。