俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

迷惑…


それは私でも水島くんに沢山助けてもらってる

けど迷惑かけてる事ぐらい自分でも知ってる。

それでも水島くんは私が謝る度に「いいって!」と

笑顔で優しく受け流してくれた。

迷惑かけてる事ぐらい…



私が1番気付いてる。


「知ってるよ…」


「なに?」


長谷川さんは怖いけどいつまでも

自分勝手にはして欲しくない。


「知ってるよ!!

私だって水島くんに迷惑かけてる事ぐらい!

でも、私は…蒼空くんの事が好きだから…

大好きだから!

長谷川さん達に机の中に画鋲を付けられて傷付けても!

体操着やシューズを無くされたって

美希や明くん達、大好きな蒼空くんに

心配かけたくないからそんなの平気だもん!!

これからもどんな事されても…

水島くんにまた助けられる事があるかもしれなくても!

平気だもん!!」

涙目になってでも今までの気持ちを強く

自分なりに長谷川さん達に言った。


「はぁ…?何言ってんの?

あんたが蒼空くんを好きになるなんて出来ないのよ!

あんたと蒼空くんじゃ似合わないのよ!」


似合わない…

その言葉に心が締め付けられるけど

私は蒼空くんが好きだから…。