俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

水島くんにあれから、ジャージも返して。

沢山感謝したけど…

何度感謝てもしきれない程助けてくれたなぁと思い

今は下校の時間。


「晴空っ…「晴空ちゃーん!」」


美希が私の名前を呼ぶ声をかき消すかのように

大声で長谷川さんに呼ばれる。


「ちょっといい?美希ちゃんごめんね!

少しの間だけ晴空ちゃん借りるね!」


「っ…!」


美希に一言だけ残して長谷川さんは

私の腕を強く握って連れていく場所は

長谷川さんに"蒼空くんと話をしないで"と言われた

あの西校舎の倉庫だった。

倉庫に着いた途端私の腕を掴んでた長谷川さんは

私を強く壁に投げるようにし

私は壁にぶつかってその場にしゃがんだ。

長谷川さんを見ると眉間にシワを寄せて

凄く怒っている表情だった。


「ねぇ、あんた何様のつもり?最近和也くんに

助けてもらってるからって調子乗ってるんじゃない?」


私が水島くんに長谷川さん達に話した時から

水島くんは長谷川さん達から何もされないように

長谷川さん達を監視したり

長谷川さん達が何かしようとしてたら

声を掛けていたりと

沢山助けて貰っていた。


「ち、違うよ…」


「何が違うの?和也くんにも迷惑かけてる

事ぐらい気付けないの?」