私、最近皆に助けられてばかりで皆に迷惑かけてる。


"バカ"


ここで思い出される蒼空くんの言葉。

本当、私ってバカだよね…。

そう思ったら涙が流れてきた。


「ごめっ…んね…そしてありがとっ…水島くん」


泣きながら言う私に対して水島くんは

まだゴミ袋に触れていない綺麗な手で

私の涙をそっと拭いてくれた。


「泣くなって!困ってる仲間を助けなくて

何がクラスメイトだよ」


なんか、今の水島くんが凄くカッコよくて

蒼空くんを好きになる前の私なら惚れてたかも。

なんてこの状況で泣きながら思う私。

本当にありがとう…水島くん。

心の中でまた感謝を言って私と水島くんは

次の授業が始まるギリギリの時間まで探した。