下駄箱の出来事からさらに数日後の事。

体育の授業があって体操着に着替えようと

ロッカーを開けた時

そこにあるはずの体育着と体育館用のシューズが無かった。

どんなに探しても教科書と鞄しか無かった。


「ちょっと、私お腹痛いから

ほ、保健室で休むね」


隣の美希にそう伝えた。


「大丈夫?付いて行こうか?」


「あ、ううん!少し休めば大丈夫!」


体操着とシューズを探しに

美希には保健室に行くと言って嘘をついた。

体育が終わるまで50分。

50分の間に誰にも怪しまれずどこかに

落とされてないか隠されてないか隅々まで探す。

でも、どこを探しても無い。

一体どこにあるんだろ…。

まさか…

と思い掃除の時間に溜まったゴミを

各教室から集める場所。

そこは東校舎の裏側にあるゴミ収集場。

まさか捨てられるなんて事とは

思い頭の中に入れてなかった場所。

でも、下駄箱の中に死骸を入れるくらいだから

長谷川さん達ならやりかねない。

急いで走ってごみ収集場に向かう。

運良く、今日は水曜日。

ゴミ回収でゴミ収集車が来るのは火、木の2日だけ。

でも、昨日出されてたとしたら手遅れ。

ゴミ収集場に着くとまたしても奇跡が…

いつもならゴミ収集場の扉には

鍵が掛かっていたけど今日は何故か

鍵が掛けられていなかった。

扉を開け、分別されてるゴミの袋を

燃えるゴミから1つずつ開けていく。