数日後、いつも通りに美希と登校をして上履きに

履き変えようと鍵を開けた瞬間。



…っ!!

な……に、これ……


あまりの衝撃を目の当たりにして

つい叫びそうになった声を押し殺し

手で口を塞いだ。


その姿を見て美希が心配の目で問いかける。


「晴空?どうしたの?」


私は慌てて美希にバレないように誤魔化す。


「あ、ううん!


あ、私上履き家に持って帰っちゃったんだ…

事務室でスリッパ借りて来るから先に言ってて!」


「何で持って帰るのよ、一緒に着いて行こうか?」


普段上履きなんて持って帰らないから

珍しいと思ったのか笑いながら言う美希。


「ちょっと、汚れが気になってたから…

だ、大丈夫!すぐそこだし!」


「そ?分かったわ」


美希には嘘着いちゃってばかりだけど

今はこうするしかないの。

ごめんね、美希。


なんとか、下駄箱の中は見られずに済んだけど…


私は、本当は上履きなんて持って帰ってない。

下駄箱の中の上履きを取るのが怖くて

今にでも泣きそうだけど

そこはグッと堪えて、皆が居なくて時間がある時に

下駄箱の中のは処理しようと思って今日はそのままにした。










下駄箱の中には

ネズミと虫の死骸があった。