そして、決心した翌日。


「おはよう!晴空ちゃん!」


朝からいつものように明るく話す長谷川さん。


「お、おはよう…」


長谷川さんが怖い…怖いけど

耐えるって私は決めた。


「おはよ、チビ」


相変わらず朝から本を読んで目線はそのままだけど

いつも通りに挨拶をしてきてくれる蒼空くん。


"一切蒼空くんと話をしないで"


一瞬昨日の長谷川さんのこの言葉が浮かんだけど

私は迷いも無く蒼空くんに挨拶をした。


「おはよう!蒼空くん」


「おう」


長谷川さんの方を見ると

一瞬だけど私と目が合った瞬間昨日の長谷川さん

みたいに私を睨んで数秒後には満面の笑みで笑ってきた。

私は席に座って教材を机の中に入れた瞬間

何かに手が刺さって痛みが走った。


「……っ!」


こっそりと手を見ると血が出てた。

誰にも気付かれないように机の中を見ると

そこには両端と真ん中に1つずつ置かれた

画鋲が3個もあった。

誰がこんな事……

こんな事をするのは、ただ1人しか居なかった。

彼女の方を見ると誰かと話してるように見えるけど

目線は私を見て笑ってた。

早速仕掛けてきた長谷川さん。

長谷川さんの罰に耐えようと頑張るけど

初日から恐怖で手が震える。